店舗を持たないインターネット専業証券等は、通帳がないため、管理のためのリストなどを作成していないと自身に何かあった場合に、誰にも知られずそのままになってしますことがあります。
　また、相続人が、口座があることだけを知っているような場合に突然相続が発生してしまうと、大変な手間や時間がかかります。ではネット専業証券等の口座の有無はどうやって確認するのでしょう？

1. キャッシュカード等を探す
   ネット専業銀行でもキャッシュカードや振込などに使うパスワードのカードが発行されていることもあります。
   これらが見つかったら、口座が存在するか否かその金融機関に問い合わせます。
    
2. パソコンの「お気に入り」や閲覧履歴を確認する。
   PCブラウザの「お気に入り」や閲覧履歴などにネット専業証券等のものがないか確認します。また、スマートフォンにネット専業証券等のアプリがないかなども確認します。
    
3. 受信メールをチェックする
   ネット専業証券等は、お知らせなどを郵便で送らない代わりに電子メールで送っています。そこで、電子メールの受信箱やスマートフォンのメールアプリなどを調べます。
    
4. ネット専業銀行等以外の通帳や取引明細をチェックする
   ネット専業銀行以外の銀行の通帳や取引明細で過去の入出金を確認することで、ネット専業証券等への振込の記録などから取引が判明することがあります。
    
5. すべての証券会社は「ほふり」で確認できる
   被相続人が取引していた証券会社が不明な場合は、株式会社証券保管振替機構（略称：ほふり)に、上場株式等の口座がある証券会社等の一覧を開示請求することができます（有料）
    
6. 暗号資産（仮想通貨）の確認
   資金決済法改正により、仮想通貨と呼ばれていたビットコイン等が「暗号資産」に名称変更されます。
   暗号資産取引口座がある仮想通貨交換業者も、ネット専業証券等と同様の方法で調査します。